スマートアグリプロジェクト

ICTによるスマートアグリ

 農業の高度化、効率化を情報通信技術(ICT)の利活用により実現することを目指しています。一例として新潟県の特産品でもある洋ナシ「ル レクチエ」の栽培農家である高野農園と協力して、生育環境と外観品質との関連や外観品質の画像判別の研究を行っています。

 図2に示すように温湿度を計測する小形センサを洋ナシ栽培中約4か月間果実に被せる果実袋内に設置し、袋内環境の継続測定を行っています。既に3年間のデータが蓄積され、果実袋の種類による袋内環境の違いが明らかになってきています。図3は一部収穫後の洋ナシに発生する外観汚損の例です。洋ナシ生産者は出荷前にこのような外観汚損の有無をひとつひとつ判別する必要があり、大変な労働となっています。これらの汚損検出を画像処理により行う手法の研究開発を行っています。

 

目標イメージ

図2 小形温湿度センサの果実袋への設置

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図3 洋ナシ果面の外観品質劣化の例(左から斑点状汚損、面状汚損、ブラックエンド)