共感ネットワーク

 通信は遠隔の人やモノを結びつけるために発達してきたと言っても過言ではないと思います。確かにインターネットが社会のインフラとなり、生活は便利になったようです。でも、電車に乗ると多くの人が自分の手元にある画面ばかりのぞき込み、周りの人にはあまり関心がないようです。ファミリーレストランに行くとあるグループは互いの顔を見ずにやはり自分の手にある機器を操作しています。果たしてこれでいいのだろうかという疑問がわきます。
 そこで私たちは、現実世界での人同士のつながりを強化する、新しいコミュニケーションサービスを2014年から提案しています。そこでも同じように通信できる端末(スマホ等)を使いますが、端末の近距離無線通信機能を用いて、比較的物理的距離が近い人同士が心的状況を共有することを目的としていて、その場に居合わせた人と新しい人間関係を構築し、場合によっては端末の持つメディア提示機能を用いて互いに協調することを考えています。この仕組みを共感ネットワークと呼び、また実現されるサービスを従来のSNS (Social Networking Service) に対応させ、実世界SNSサービスと呼んでいます。
 このように概念は構築したのですが、実際のシステム構築やアプリケーションやサービスの実現に四苦八苦しています。

スポーツ観戦におけるデバイス協調システム

 スポーツ観戦をしている際に、観客同士が協調してその場を盛り上げようとする行為にウェーブがあります。ここではわざわざ立ち上がらなくてもよく、また他者とうまく協調できるようにタイミングを教えてくれるデバイスの研究開発を、ソフトウェアとハードウェアの両面から行っています。
 この研究はスポーツ観戦におけるウェーブだけでなく、人の行動を誘導する多様な場面に応用できると考えています。