応用化学系科目-実践科目-
卒業研究
自分の研究課題の必要性と独創性を認識し,研究・実験計画を立案して実施する能力,実験結果を合理的に評価・考察できる能力,成果をまとめて他者に正しく伝える能力を養います。また,関連する応用分野での活用法や将来の課題など研究成果を正しく認識する能力を養います。特に優秀な卒業研究を行った学生を,工学部後援会(悠久会)「卒業研究(設計)優秀賞」候補者として推薦します。なお,評価項目はプログラム掲示板で通知します。
卒業研修
応用化学コース,化学工学コース共に所属する研究室で専門の研究を行う基礎を養います。自分の研究テーマに関連して,解決すべき課題の同定,解決するための方策の調査,方策の評価と順位付け,最適方法の同定,達成目標の設定などを検討し,その成果を研究プロジェクト提案書の形で作成すします。また,工学リテラシー入門では1年生が問題を解決する過程でアドバイザーを担当し,リーダーシップ能力を養います。
技術文献リサーチA・B・C・D
応用化学コース,化学工学コースとも所属研究室単位で行われるもので,ターム毎に各卒業研究に関連した英文の成書や論文文献を精読し,その内容について討論します。卒業研究に関連する分野に関して英文の専門書や学術論文を正しく解釈する能力を養います。また自分の研究成果を既往の研究成果と正しく比較し,評価できる能力を養います。
応用化学演習Ⅰ
無機化学の演習問題を解答することにより、実践的な問題解決能力を習得します。物質に新しい機能を発現させるための手法を自ら導ける能力を養います。そのために,講義で得た知識を正確に説明できる能力,ならびにその知識を統合して無機化学に関する基礎および応用問題を解決する能力を養います。
応用化学演習Ⅱ
分析化学の分野に関連した種々の演習問題を解くことによって,当該分野に係る実践的な問題解決能力を習得します。分析化学の項目として,分析データの統計的取扱い,酸塩基滴定・沈殿滴定・キレート滴定・酸化還元滴定の容量分析をはじめ,重量分析,機器分析,分離分析,放射化学分析を取り上げます。
応用化学演習Ⅲ
基礎物理化学、物理化学Ⅲの講義で学習した化学熱力学の知識を有機的に結合し、エンタルピー、エントロピー、ギブズエネルギー、化学平衡、電気化学平衡、相図に関する基礎・応用問題を解決する能力を養います。反応速度論の講義で学習した知識を元に、反応速度式の概念の理解を深め、一次、二次反応、逐次反応、均一/不均一系触媒反応に関する基礎・応用問題を解決する能力を養います。基礎量子化学の知識を有機的に結合し、シュレディンガー方程式、運動量の量子化、原子構造に関する基礎・応用問題を解決する能力を養います。
応用化学演習Ⅳ
基礎的な赤外分光法および核磁気共鳴分光法を中心に演習問題を解くことによって、有機化合物の構造決定法を習得します。核磁気共鳴分光法および赤外分光法の基本的な原理、およびこれらの測定値と有機化合物の構造との関連を理解することにより、構造未知の有機化合物の構造を実験的に決定出来る能力を養います。
応用化学演習Ⅴ
高分子化学に関する内容に沿って演習を行います。これにより高分子化学に関するより深い理解、問題解決能力の向上を促進します。また、高分子物質を対象とするスペクトル演習を行うことで、実際的な高分子化合物の同定の方法を習得でき、未知の高分子物質の解析能力の向上に役立ちます。
化学技術英語
研究者や技術者として技術英語は必須の能力です。本科目では,英文論文の読解,英文による専門科目の演習問題等を通して,技術英語の特徴や訳し方を習得します。
無機化学実験(工)
無機化合物製造実験、電気化学実験、無機材料化学実験の三項目からなる多数の実験により実験計画の進め方、基礎的な実験操作を学びます。実験では複数の教職員とティーチングアシスタントがグループ別に指導し、教育の効果を高めています。
分析化学実験(工)
工学で行う分析化学実験が社会に果たす役割や責任について概説します。また、化学を志す学生がこの実験を通し、化学実験のセンスを身につけるため、各種実験器具の取扱い方、定量・定性分析における各種手法・操作法、データの評価方法を学びます。
物理化学実験(工)
反応速度の測定,放射線の性質,液体の相平衡などの実験を通して物理化学の講義で学んだ知識の理解を深めるとともに、種々の実験器具の使い方や測定機器の操作方法等の実験技術、実験結果の解析法等、物理・化学実験を行なう上での基礎的操作を学習します。
有機化学実験(工)
有機化合物の合成、単離・精製、定性分析および機器分析実験を行います。また、機器分析実験で得られる測定データを使って有機化合物の構造決定を行います。
高分子化学実験
基本的な重合反応および高分子反応による高分子の合成、得られる高分子の性質や分子量評価に関する実験を行います。高分子化学概論、高分子化学Ⅰなどで学んだ知識を簡単な実践を行うことでさらに理解が深まり、高分子化学の理解に役立ちます。