新潟大学工学部
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CIVIL ENGINEERING AND ARCHITECTURE
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授業紹介
社会基盤工学コースの主な科目
地盤工学基礎,地盤工学 I/II
地盤工学基礎,地盤工学 I/II
新潟県中越地震の液状化現象で浮き上がった巨大マンホール。大学院生と被害調査を行いました。
全ての建造物は地盤に支えられています。吊り橋のように地面よりはるか上に架けられている構造物でも、両端は地盤で支持されています。どんなに優れたデザインの建物をであっても、しっかりとした基礎を造らなければ直ぐに壊れてしまいます。地盤工学関連科目では構造物を支える土や地盤の強度を初めとする力学特性や地震時の挙動について学びます。また、これらの力学的理論に基づいた設計方法についても学びます。
土木材料学 I
材料学実験
材料学実験。コンクリート試験体の強さを測定しています。
土木構造物の主要な材料として用いられているコンクリートについて、その基礎的な 事柄を学びます。コンクリートはセメントや骨材(砂や砂利)、水、その材料などを 混ぜ合わせて作りますが、用いる材料の品質や組合せによってコンクリートの性能は 大きく変わります。「土木材料学」では、コンクリートの基本的性質とコンクリート に要求される性能を満たすための材料の選択方法や組合せの方法について学びます。
応用力学I+応用力学演習I
応用力学演習I(演習課題の個別指導)
応用力学演習I(演習課題の個別指導)
応用力学とは、物理学上の基本原理に基づき、様々な力学問題を理論的に記述し、その挙動を調べる学問分野です。学部の2年生を対象とした「応用力学T」では、骨組み構造やトラス構造と呼ばれる最も基本的な構造形式を対象に、そこに生ずる変形と力とに関する基礎的な事柄について学びます。
応用力学演習I(演習課題の個別指導)
応用力学演習I(演習課題の個別指導)
この授業は、構造物を設計する際に重要となる強度評価と密接に関連している科目ですので、学生が自ら考え理解することを重視しています。そのため、1回90分の講義(応用力学I)の後に、それと同じだけの演習時間(応用力学演習I)を設けています。演習では、課題の解説に加え、2名の教員と大学院生とで、個々の学生の理解度に合わせたきめ細かな指導を行っています。難しく思われがちな科目ですが、真剣に取り組み、自分で問題が解けるとそれが自信につながり、論理的に物事を考える力が身に付きます。
建築学コースの主な科目
建築設計製図 I〜IV
建築設計製図
建築設計製図では毎学期2つの設計課題に取り組んでいき、3年間で図書館など身近な公共建築から、大規模な複合建築まで様々な建物を設計します。実際にある建物の寸法を測ったり、使われ方を見学したり、講義で学んだことを活用しながら、自分の設計作品を図面や模型にまとめていきます。それぞれの課題の最後には講評会が開かれ,建築コース全分野の教員の前で発表します。また、建築設計の第一線で活躍する建築家が担当する課題もあり、より実践的な考え方と手法を学ぶことが出来ます。
構造設計 I
構造設計 I
構造設計Iでは、主に鉄筋コンクリート(RC)構造を対象にし、建築物を地震などの外力に対して安全に設計する手法を学びます。そのために、RC部材が力を受けて破壊するまでの現象を学び、その力学的特徴を理解する必要があります。本講義の後に開講される材料・構造実験では写真に示すように実際にRCはりを作製して加力実験を行い、その破壊の様子を実際に観察します。
建築計画演習
平成16年度雁木
平成18年度雁木作品
長岡市栃尾表町は、新潟県中越の多雪地域の、川と山に挟まれた表町通りに沿った全長約400mの地区で、古くは職人町として栄え、職業に応じて路面や軒高が異なる雁木(各家屋が通りに面した部分を提供して出来た屋根付き通路)が美しい街並を形成しています。
雁木の建造風景
雁木の建造風景
建築計画演習では、この表町で住民と学生が協働し、実際に雁木を設計・建造します。設計するのは雁木単体ですが、雁木は町やそこで暮らす人の生活と深く結びついたものであり、雁木を設計するためにはその地域の伝統的な建物形式やそこでの生活を知る必要があります。学生はグループ単位で住民とチームを組み、それぞれに町を調査し、学んだことを反映させながらチーム毎に一つのデザイン案にまとめます。建造されるのは住民投票で選ばれた最優秀案です。学生は実際の建造作業にも参加します。この演習は建物を作る際に求められる一連の技術や知識(敷地の読み取り、立案、設計、建造)を実践的に学ぶことが出来るだけでなく、地域のまちづくり活動に参加することが出来るユニークな演習です。
研究紹介
建築物の耐震性評価
中村 孝也 准教授(建設学科)
中村 孝也 准教授(建設学科)  過去に発生した大地震では、建築物のある層が完全に崩壊する層崩壊の被害が数多く生じました。それら層崩壊した建物の大部分は古い耐震設計基準により設計されており、現在でも古い建物は数多く存在しているため、今後大地震が発生した際に同様の被害が生じる可能性が大きいといえます。層崩壊は人命に直接危害を及ぼす破壊形式であるため、将来の大地震に対してこのような建物の崩壊を耐震補強によって防止することが必要であり、そのためには、柱が被害を受けて縦方向に崩壊する際の性状や建物の崩壊過程を把握しておくことが非常に重要です。
 そこで、建築物をより耐震性の高いものにするために、1) 構造実験による部材(柱など)の崩壊性状の把握、2) 計算機を用いた数値解析による建物の地震時挙動の予測、のふたつの面から研究しています。このように、将来の地震被害を軽減することを目指して様々な課題に取り組んでいます。
鉄筋コンクリート試験体の製作鉄筋コンクリート試験体の製作

柱の崩壊状況柱の崩壊状況
セメントの水和モデルの構築
佐伯 竜彦 教授(建設学科)
佐伯 竜彦 教授  コンクリート構造物は、材料・配合の組合せが多種多様であり、さらには設置される環境条件の影響を受けるため、強度・耐久性といったコンクリートの性能は大きく変化します。これらコンクリートの性能はセメント系材料と水の反応によって生成する水和物の性質と密接な関係があります。そのため、コンクリートを水和物の集合体と捉えれば、水和物の種類と量によってコンクリートの性能を評価することが可能となります。
 そこで、私はこの水和物に着目し、セメントが生成する水和物の種類と量を経時的に予測することができる水和モデルの構築を目指しています。
 この水和モデルと水和物個々の性質とを結びつけることで、構造物の設置から長期にわたるコンクリートの性能を従来よりも効率的かつ精度よく予測することが可能となります。このモデルを構築するためには多くの難題を乗り越えなければなりませんがモデル化の実現に向け日々の研究に取り組んでいます。
X線回折による分析の様子X線回折による分析の様子

水和物の電子顕微鏡写真水和物の電子顕微鏡写真
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