工学部は有形であれ無形であれ「ものづくり」に関した技術開発や学術研究を行うところですが,この科目では,「ものづくり」の楽しさや達成感を味わうことができます。
この科目の特色は,工学部の学生であれば誰でも聴講することができ,受講を希望する学生がチームを組んで、あるいは、単独で自分自身のテーマを持参して参画すること、学科・学年の枠を超えた学生のプロジェクトチーム結成を目指していることです。

自主的に進めるというのが基本で、且つものづくりのための時間が結構必要ということから、両科目ともに課外時間や夏休みなどを有効利用することになります。
各チームは月1回定例の進捗状況報告会に合わせてプロジェクトを進めて行きます。プロジェクトの作品は長崎大学、富山大学、新潟大学の各大学で行われる「学生ものづくり・アイディア展」に出展することになっており、それを目指してプロジェクトを進めることになります。
「創造プロジェクトI」では、課題設定と計画立案を目標にしています。
(1)実際の見聞、専門書や文献等により調査する
(2)調査結果を分析し、まとめる
(3)調査結果のまとめから、解決すべき課題を設定する
(4)課題を解決するための方法を考え、具体的計画を立案する
創造プロジェクトII」では、「創造プロジェクトI」で企画立案したプロジェクトに従って実際に作品を作ることを目標にしています。
(1)自主的に作品づくりをする(自主性を養います)
(2)チームで共同して作品づくりをする(協調性を身に付けます)
(3)期間内に成果をまとめ、発表する(プレゼンテーション能力を高めます)

「失敗しつつもそれを強い意欲で乗り越えて成功する体験を組み込んだ」教育プログラム(「やってみせ、させてみて教育」と呼ぶ)を行うため、開設している科目です。
「知識の暗記だけで使えるつもりになっている」“つもり学習”の悪癖に気づき、勉学姿勢を自ら改めることで、工学を使いこなす能力を育成するための基礎となる勉学習慣の形成を目的としています。
〜「やってみせ、させてみて教育」〜
◇やってみせること
実施テーマに関連した研究のおもしろさと難しさについて,第一線の技術者・研究者の方々から,話を聞きます。
◇自分たちでやってみること
第1段階
・課題と目標をまとめる
・課題遂行に向けたスケジュールを作成する
・構造・材料などを考えて、設計・製作する
第2段階
・「期待通りの結果が得られない」、この失敗を4年生の先輩を含めて話し合う
・討議の結果を課題達成のための方法に反映させ、再度、設計・製作する
第3段階
・製作の経緯と達成感をまとめ・発表する