
高等学校までの学校と大学は、いったいどこが違うのでしょうか?小学校から高等学校までは、社会人として生活するのに最低限必要な共通知識を学んできました。大学では、その基礎の上により高度な知識を広く、かつ深く学びます。文学、政治学、外国語など、知識の幅を広げるのが教養科目、ある分野のエキスパートになるための科目が専門科目です。例えば工学部では、世界的に通用する指導的なエンジニアになるための科目が用意されています。しかし、知識・技能を身につけるという意味では、高等学校までの教育と同じように聞こえるかもしれません。ところが大学では、単に答えのある問題を正しく解く能力だけではなく、「解決すべき課題を発見し、そこから解くべき問題を作り出す能力」も要求されます。そのような高度な創造的な能力は、まったく新しいことに取り組む「研究」を通じてはじめて身につけることができます。そのため大学は、単なる教育機関ではなく、研究機関でもあるのです。

科学技術は、産業革命以来、人類の社会基盤を大きく変えてきました。いまや文化や経済ですら科学技術ぬきでは考えられません。いま人類の最重要課題の一つであるエネルギー問題・環境問題も革新的な科学技術で解決していかなければならないでしょう。そのため、現代の技術者は、たんに自然科学・工学技術だけでなく、人文科学、社会科学、生命科学についてもゆたかな教養をもち、柔軟かつ多面的に思考できることが求められています。そのような科学技術の真のスペシャリストを新潟大学工学部は育成します。
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大正12年12月 |
長岡高等工業学校創設 |
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昭和19年3月 |
長岡工業専門学校校名改称 |
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昭和24年5月 |
国立学校設置法公布、新潟大学設置、長岡工業専門学校は新潟大学(工学部)に包括(機械工学科、精密機械工学科、電気工学科、工業化学科) |
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昭和25年4月 |
精密機械工学科を精密工学科に改称 |
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昭和35年4月 |
化学工学科設置 工業化学科を応用化学科に改称 |
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昭和38年4月 |
電子工学科設置 |
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昭和41年4月 |
大学院工学研究科設置 |
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昭和42年4月 |
土木工学科設置 |
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昭和52年4月 |
情報工学科設置 |
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昭和54年5月 |
長岡市から新潟市五十嵐2の町に移転(第1次移転)(電気工学科、電子工学科、情報工学科、応用化学科、化学工学科、共通講座) |
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昭和55年5月 |
長岡市から移転完了(第2次移転)(機械工学科、精密工学科、土木工学科) |
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昭和56年4月 |
建築学科設置 |
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平成元年4月 |
全学科改組(機械システム工学科、電気電子工学科、情報工学科、化学システム工学科、建設学科、共通講座(共通講座は平成6年3月まで)) |
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平成6年4月 |
機能材料工学科設置 |
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平成7年4月 |
大学院工学研究科を大学院自然科学研究科博士前期課程に転換 |
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平成10年4月 |
福祉人間工学科設置 |
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平成17年4月 |
附属工学力教育センター設置 |
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