プログラム紹介

 電子情報通信工学は現代の高度科学技術社会を創成し,その進歩を加速させるうえで極めて大きな役割を果たしている技術基盤を形成し,豊かで成熟した未来社会の構築のために様々な視点から探求し,創造する最先端の学問です.電子情報通信工学の対象とする分野はハードからソフトに至るまで非常に幅広く,その知識や技術は多方面から求められています. 本プログラムでは,このような社会の要請に対応して,電気エネルギー開発・利用,電子デバイス,光エレクトロニクス,情報通信,信号処理,システム制御など,基礎から応用に至る幅広い知識と技術を学ぶことができます.

電子情報通信プログラムが育成しようとする自立した技術者像

 工学部では,次のような素養を身に付けた優れた技術者・研究者を育成することを目標にしています(工学部案内パンフレットや工学部ホームページなどを参照してください)。

  1. ものづくりをたいせつにする心
  2. 豊かな創造力と柔軟な思考力
  3. 自主性と高い倫理観に支えられた実践力
また,基礎的な事象を正しく理解し,かつ全体を総合的に判断できる能力を育むことや,一つの分野だけでなく学際的ではば広い知識を育むこともめざしています。 この工学部の教育目標のもとで,本プログラムが育成しようとする自立した技術者像は,電子情報通信プログラムの教育・研究の理念として定めています。すなわち,具体的には電子情報通信プログラムのホームページや工学部案内パンフレットに記載されているように, 【エネルギー,デバイス,情報通信の専門分野において基礎的な学力と応用力・創造力を備えた人材】 を本プログラムの自立した技術者像として定めています。 この技術者像は,電子情報通信プログラムや,これまでの電気電子工学科(およびそれ以前の電気工学科と電子工学科)の伝統,資源及び修了生の活躍分野等が考慮されたものであり,社会の要求や学生の要望にも配慮されたものです。工学部は,長岡高等工業学校(1923年設立)を前身とする長い歴史をもち,建学以来,基礎学問を重視することに教育の重点がおかれてきています。また,工学部は,2017年度にこれまで7 学科あったものを工学科の1学科に統合し9 主専攻プログラムとなり,電気電子工学科は工学科電子情報通信プログラムになりました。そして,学生が幅広い視野を持って基礎知識と専門分野をバランスよく修得することができる主専攻プログラムとして再編されました。また,これまでの電気電子工学科の卒業生は,7 割程度が本学大学院博士前期課程へ進学しています。そして,大学院修了生や,学部卒業生は,電力会社,電機メーカー,情報通信関連会社,鉄道・自動車関連会社など,主として電気電子工学の技術者として様々な分野の業種に就職しており,就職率はほぼ 100%です。本プログラムの修了生の進路は,上記の本プログラムが育成しようとする自立した技術者像に沿ったものとなっています。

教育プログラム

 本プログラムの母体となる旧電気電子工学科では,平成15年度に「電力・エレクトロニクスプログラム(EEP)」と「情報通信プログラム(ICP)」の2つの教育プログラムがJABEE認定審査を受審し,認定されました.JABEE(ジャビー,日本技術者教育認定機構:Japan Accreditation Board for Engineering Education) は,技術者教育プログラムの日本における専門認定機関です. 技術者の高等教育課程のカリキュラムを国際的に通用するように審査・認定する機関ですこれにより,教育プログラムを修了した学生は,技術士資格(国家資格)の一次試験が免除されます.平成17年度以降の入学生からは,EEPとICPのふたつの教育プログラムが,ひとつの教育プログラムに統合されました.現在の電子情報通信プログラムも,従来からの日本技術者教育認定機構(JABEE)「電気電子工学科日本技術者認定機構認定プログラム」に即した教育を行っています.

教育プログラム履修ガイド