教育課程・講義内容
Syllabus
力学分野には社会基盤工学プログラムと機械システム工学プログラムの2つの教育プログラムがあり、1年次は、全ての学生が両プログラムに関連する基礎的な科目を学びます。2年次以降は、学生が2つのプログラムに分かれ、プログラム毎に専門性の高い科目を学びます。多くの科目はプログラム別に設定されており、少人数クラスによるきめ細やかな教育を受けることができます。また、地域や都市の環境に関わる科目の多くは、2年次以降も両プログラムで同じ授業を受けられるように設定されており、専門を深めると同時に広く学ぶことができるようになっています。
1年次
両プログラムに共通の基礎的な専門科目(材料力学・図形学・地盤工学基礎など)や数学などの専門基礎科目の他に、語学・社会科学等を含む教養系科目を主に学びます。また、社会基盤工学概論・日本建築史などの科目を通し、2つの分野についての理解を深めます。
2年次
社会基盤工学(土木工学)の主要分野である応用力学・土木材料学・水理学・地盤工学に関する必修科目が開講され、これらの科目を通して専門分野の基礎知識を修得します。また、設計や製図、測量に関する技術の基礎を学びます。社会基盤基礎設計は、特徴的な科目のひとつであり、都市整備や構造物の計画・設計の基礎プロセスを学び、グループワークにより、それを疑似体験します。
3年次
上述の主要分野に対応した実験科目が開講されています。実験科目を通し、それまでに学んだ学問分野をより深く理解すると共に、計測技術を身につけ、結果を分析・考察する能力を養います。
また、実践的な計画・設計演習科目として、社会基盤プロジェクト・マネージメントが設けられており、社会基盤施設の計画から設計、施工、維持管理までの一連の流れとその内容について、講義とグループによる演習形式で学びます。さらに、現場実習(インターンシップ)が計画されており、学問分野と実務との関連について理解を深め、より具体的な課題への取り組み方について学びます。
4年次
4年次には研究室に配属されて研究活動を行います。卒業研究を通して、専門的な問題を理解・整理し、調査や分析などに基づき解決して行くための能力を身に付けます。また、自分の考えを人に正しく伝え、相手の意見を理解する能力や、プレゼンテーション技術などについても養います。
研究室活動の他、技術英語Ⅰ・Ⅱ、技術者倫理の授業が開講されます。国際的なコミュニケーション能力を身に付けるとともに、技術者倫理について考え、社会で活躍する技術者を養成します。
本プログラムは、日本技術者教育認定機構(JABEE)より認定を受けています。
学年ごとの科目の構成
※教養系科目に属する講義は、4年間を通して卒業に必要な単位数を取得します。
※2年次以降は必修の専門科目の比重が大きく、多くの学生が1年次を中心に履修するため、緑枠の幅は各年次の平均的な履修科目数の割合を示しています。