卒業生の声
Graduate Voices

奥が深く学びがいがある魅力的な分野です


星野 剛さん
北海道大学大学院工学研究院 河川・流域工学研究室 博士研究員
平成22年工学部建設学科社会基盤工学コース卒業、平成24年自然科学研究科博士前期課程修了、平成26年自然科学研究科博士後期課程修了(特別早期修了)。平成26年新潟大学災害・復興科学研究所博士研究員を経て、現在に至る。

企画力・開発力が求められる

現在のお仕事の内容について教えてください。

星野:北海道大学で博士研究員として勤務しています。私の仕事は、気候変動の影響によりどの程度洪水のリスクが増加するのかを調べることです。具体的にはコンピュータシミュレーションを用いて、気候変動に伴う大雨や洪水の危険性の変化を調べています。これからの水災害対策を考える上で、非常に重要なテーマであることから責任とやりがいを感じています。

これからの土木技術者(社会基盤工学技術者)の役割について、お考えを教えてください。

星野:大災害の発生の危惧や人口減少などのさまざまな問題を抱える中で、これからの土木技術者は新しい技術や考え方を導入できる柔軟性や素養が不可欠だと思います。これまでの伝統を踏まえつつも、目まぐるしい進展をみせているコンピュータや人工知能等の技術を柔軟に受け入れることで、問題が解決できるものがたくさんあるのではないかと感じています。また、新しい技術を土木分野から発信できるだけの企画力と開発力を身につけることも重要だと考えています。

奥が深く一生かけて学びがいがある仕事

これから土木技術者を目指す在学生や高校生に向けて、メッセージをお願いします。

星野:土木技術は人々の生活の根底を支える必要不可欠な技術であり、今後もその重要性は変わることなく高い状態に有り続けると思います。土木技術者には専門分野に関する知識だけでなく分野を横断した広い見識が求められます。このため、学びが終わることはないと思いますが、その分、奥が深く一生をかけての学びがいがある魅力的な分野だと思います。

所属、敬称などの掲載内容は2017年7月のインタビュー時のものです。