卒業後の進路
Future

多くの卒業生が「土木技術者」として、国や都道府県・市町村、鉄道会社、電力会社、建設会社、建設コンサルタント、などの職場で、自然災害から生命と財産を守る仕事やライフラインの整備・維持、交通・物流のための施設整備・政策立案、地域づくり・まちづくり、製造業や農林水産業などの生産基盤整備の仕事に従事しています。

社会基盤工学関連の仕事

科学技術を駆使して、都市／地域の「利便性・快適性」と「安全安心」を創造する仕事です。
■豊かな都市／地域環境を創造する
■自然災害から人命・都市をまもる
少し具体的に考えてみると以下のようなものです。

(1)ものづくり

道路や鉄道、橋やトンネル、河川堤防やダム、港や空港などを、「計画」、「調査」、「設計」、「施工」することです。社会基盤工学と聞くとこのようなことをまず想像すると思います。しかし、このような「ものづくり」だけが社会基盤工学の仕事ではありません。この「ものづくり」は、社会や市民からの要請を反映した「まちづくり」に基づいています。

(2)まちづくり

環境保全・アセスメント、自然災害の被害想定（防災マップ作成）などに基づいて都市を計画することです。道路、鉄道、公園・水辺などの憩いの場の設置等により、豊かな都市空間、都市機能を生み出します。市民との合意形成により、ハード（ものつくり）だけでなくソフト（まちづくり）を含めて、安全安心、豊かな都市／地域環境を創造することに努めます。

(3)持続可能な社会の構築

国際化、少子高齢化による構造的な財政不足の中、社会基盤工学の仕事は年々多様化しています。社会経済活動と密接につながる社会基盤工学の仕事は、日々変化するダイナミックな工学分野であり、幅広い分野の人々との連携により、持続可能な社会を構築することが求められます。

卒業後の進路（主な分野区分）

(1)官公庁／インフラ系

国、都道府県、市町村の公務員、鉄道や電気・水道・ガスなどの管理会社のこと。「計画」から「施工」まで事業全体に係わり、建設コンサルタントや建設会社との協働により、「まちづくり」「ものづくり」を推進する。事業の最終決定、意思決定、市民との合意形成が大きな仕事となる。

(2)コンサルタント／シンクタンク

「計画」から「設計」段階において、官公庁を支援する仕事。構造物の「設計」だけでなく、環境アセスメント、事業アセスメント、老朽化した既存構造物の点検、評価など、調査、計算など多様な側面で官公庁の各種施策を技術的にコンサルティングする。

(3)建設会社（ゼネコン）／メーカー

実際に現場で形にしていく「ものづくり」役割を担う。建設会社には多様な人材で構成されているが、本学を卒業する学生は、施工現場の工程、品質を管理したり、建設コンサルタントの設計を施工の立場から照査・設計する役割を担う。大手建設会社では、研究所を整備し、最先端の研究事業も推進している。

(4)教育・研究機関

大学などの教育・研究機関や建設会社（ゼネコン）やインフラ系の研究機関のこと。技術者の教育や最先端の研究開発により、計画・調査・設計・施工など様々なフェーズで社会基盤の仕事を支えている。

就職・進学先