多彩な講義・演習

コンピュータサイエンスの基礎と、
医工学、福祉、芸術、音楽、スポーツへの応用をまなぶ

 専門科目の基礎となる数学・物理に対する充実した支援体制により、文系・理系にかかわらず工学系専門科目にスムーズに対応できる基礎知識を身に付けることができます。

 特に、本プログラムでは、ソフトウェア科学をベースにした工学の基礎力として、プログラミングやフィジカルコンピューティングによって、実社会の情報をあやつる技術を学びます。また、工学的なものづくりに加え、音楽や造形などの芸術的なスキルと実践的知識を、長期の実験・演習を通じて学ぶことができます。

 さらに、人間支援医工学、スポーツ情報科学、感性科学に関する授業科目を横断的に学びながら、人の感性や感覚、人間工学・医学・芸術・健康科学の多方面から現代の社会的課題を見つけ、工学の基礎力によってその解決にアプローチする幅広い知識と視野を兼ね備えた能力と経験を身につけることができます。

授業紹介

表現素材演習・芸術プロジェクト表現実習

表現素材演習・芸術プロジェクト表現実習
芸術系の領域と融合した実技科目として、モノ造りの原点である手で探る演習・実習を段階的に開講します。また、工学的思考を具現化する方法をその教育環境である専門工房において提供します。

造形素材や音の表現力を得る:
「表現素材演習」では、木材・金属・樹脂・セラミック等の造形素材を用いる制作実習や、音源を用いた表現、演奏を体験し、制作プロセスの学びや、素材感を感じ取る演習活動を行います。

実社会で表現する:
「芸術プロジェクト表現実習」では、工学と結びついた新たな表現活動を実社会で展開してゆきます。地域が抱える問題を解決する装置や、生活空間に創造的な彩りを与えられる人工物工学の研究・テクノロジーと感性表現とで築く新たな表現方法の構築を目指します。

芸術プロジェクト表現実習 メディア・アート作品制作
 
コンピュータを用いた音楽制作

福祉情報工学

コンピュータ、タブレット、スマートフォンといった情報機器を実際に触りながら、病気、怪我、障害があっても様々な情報へのアクセスを可能とする支援技術について学びます。
感覚障害・肢体不自由を補うICT技術:
一般的なマウス・キーボード・モニタ・タッチスクリーンをそのままでは使えない人も、支援技術を用いればコンピュータ等を操作できます。身体の様々な部位のわずかな動きで入力できるスイッチや、画面上の文字を読み上げるソフトウェアを使った文字入力演習を通じて、それらの機能を理解し、また、使い勝手について考えます。

AI技術を活用した高度な支援アプリ:
AI技術の進歩により音声認識、画像認識など、聴覚障害者、視覚障害者、その他様々な人に役立つアプリが実用化されています。これら最新のアプリの利用体験を通じて、工学が福祉に役立つことを理解し、工学を学習する目的を再認識します。

呼気を用いた文字入力
音声認識アプリ(左)と画像認証アプリ(右)
指のわずかな動きを用いたPC操作

人間支援感性科学実験IV

医工学、支援機器工学に関連する生体計測に関する実践的な知識と、実験結果を分析・解析する基礎的な能力を身につける授業です。

ページトップへ