• 注目情報
  • 人間支援感性科学
    プログラム

    プログラムの特色

    心と生活をゆたかにする技の創出

    日本社会の超高齢化、国際化、情報化は社会の仕組みを大きく変え、それに合わせて私たちの生活や産業の構造へも急激な変革が求められています。そのために解決すべき緊急の課題としては、「心身の健康および身体能力の維持・向上(生活を豊かにする技術)」、「高齢者・障がい者の生活の質の改善・就労支援(人の能力を引き出す技術)」、「医療・介護・介助の省力化・高度化(人を探る・知る技術)」が考えられます。このような課題を解決し、また人々の快適で心豊かな暮らしを実現するために、工学だけではなく、生体医工学、芸術、音楽、健康スポーツ科学を融合した新たな教育プログラムが2017年4月に新設されました。本プログラムでは、現代社会での要求の高いソフトウェア技術を基礎として人間支援医工学、スポーツ情報科学、感性科学の知識と経験をもつ「ソフトウェア科学関連の人材」を養成しながら、文理の領域を超えて革新的かつエレガントな人間支援や芸術表現の新しいカタチを創造します。

    教育プログラム

    • 専門科目の基礎となる数学・物理に対する充実した支援体制により、文系・理系にかかわらず工学系専門科目にスムーズに対応できる知識を身に付けることができます。
    • 電気回路やプログラミングなどの工学的なものづくに加え、音楽や造形などの芸術的なスキルと実践的知識を、長期の実験・演習を通じて学ぶことができます。
    • 情報・電気電子、機械の各工学分野に加え、地域文化や技術経営、医学・保健の各分野と連携した多様な科目を選択的に学ぶことができます。
    • ソフトウェア科学をベースに、人間支援医工学、スポーツ情報科学、感性科学に関する授業科目を横断的に学びながら、人の感性や感覚、人間工学・医学・芸術・健康科学の多方面から現代の社会的課題の解決にアプローチする幅広い知識と視野を兼ね備えた能力と経験を身につけることができます。

    カリキュラム

    授業紹介

    表現素材演習・
    芸術プロジェクト表現実習/
    福祉情報工学

    • 表現素材演習・芸術プロジェクト表現実習
    • 芸術系の領域と融合した実技科目として、モノ造りの原点である手で探る演習・実習を段階的に開講します。また、工学的思考を具現化する方法をその教育環境である専門工房において提供します。

      造形素材や音の表現力を得る:
      「表現素材演習」では、木材・金属・樹脂・セラミック等の造形素材を用いる制作実習や、音源を用いた表現を体験し、制作プロセスの学びや、素材感を感じ取る演習活動を行います。

      実社会で表現する:
      「芸術プロジェクト表現実習」では、工学と結びついた新たな表現活動を実社会で展開してゆきます。地域が抱える問題を解決する装置や、生活空間に創造的な彩りを与えられる人工物工学の研究・テクノロジーと感性表現とで築く新たな表現方法の構築を目指します。

    • 福祉情報工学
    • コンピュータやタブレット端末といった機器・システムに触れながら、病気や障害が原因で得られない生活情報を得るために必要な支援技術について学びます。

      アクセシビリティを考慮したWebページ制作:
      世界中の人々がアクセスするインターネット上のWebページを健常者だけではなく、視覚や運動機能に障がいのある方でも閲覧できるようにする技術的な工夫や配慮のポイントを、Webページを制作しながら学びます。

      身体機能を補うさまざまなIT技術:
      普段使い慣れた、マウス・キーボード、そしてモニター。これらが使えなくなった時、コンピュータの利用環境はどのように変化するのでしょうか?体のさまざまな機能で操作を代替するスイッチや、文字を読み上げ情報を示してくれるソフトウェアを使い、その性能や問題点を考えます。
    金属溶接によるオブジェの製作 呼気を用いた文字入力 空間演出・舞台演出の実践活動 モニターを用いないPC操作 指のわずかな動きを用いたPC操作

    プログラムの先端研究

    ランニングシューズの靴底を
    科学する

    林 豊彦 教授
    牛山 幸彦 教授

    ランニングはいまや国民的なスポーツのひとつとなりました。目的はさまざまですが、多くの国民が走ることを習慣としています。その反面、ランニングによる足のケガも増えてきています。身体のためにやっているのに、ケガをしては元も子もありません。ケガの原因のひとつにシューズ選択の誤りがあります。シューズの一次機能は、ランニング中に足を保護することであり、着地時の衝撃を吸収すると同時に足部を安定させなければなりません。ところが靴底を柔らかくして衝撃を吸収しやすくすると、足部がふらついて不安定になるという問題が起こります。つまり、衝撃緩衝と安定性は互いに相反する性質であり、両立は困難です。靴底は身近な存在ですが、ランニングシューズでは、このような難しい課題を秘めています。
    これまで林研究室と牛山研究室では共同で、サッカー、ゴルフ、卓球、体操競技、野球の投球など、スポーツ動作を長年にわたり研究してきました。人間の動作の極限を目指すスポーツは、いまや科学的解析なしでは語ることができません。研究成果はトレーニングから技能評価まで幅広く生かされています。ランニングシューズの研究は「スポーツ用具の開発」という新しい挑戦で、シューズの靴底材料を開発している企業のニーズから始まりました。
    これまで靴底の素材については、おもに足部の運動との関係について調べられてきました。しかし、その方法では衝撃緩衝および足部の安定性については分析できません。最低限必要な情報はランニング中の「足部の運動」と「足底の圧力」のふたつです。そこで3次元動作解析装置で足部の運動を測ることにしました(写真左)。測定したい身体部位に赤外線を反射するマーカを貼り付け、その3次元運動を赤外線投光器付きのモーションカメラで測定します。足部運動を測定するために、赤外線反射マーカをシューズに4点、下腿部に4点貼り付けました。一方、足底の圧力はシート状の圧力センサで運動と同時に測ることにしました(写真右)。さらに、靴底にも赤外線反射マーカを貼付して(写真中)、素材の変形もモーションキャプチャで同時測定することにしました。このような同時測定は世界で初めてです。測定精度を高めるために、モーションカメラの配置にも工夫しました(写真左)。
    スポーツの研究では、与えられた課題に対して、適切な問題を設定し、それを解決する実験方法(測定法、被験者、実験手順、分析法など)を考案し、得られたデータを科学的に分析して問題の答えを導き出さなければなりません。その成果は最終的にトレーニング現場にフォードバックする必要があります。みなさんも人間支援感性科学プログラムで「スポーツを科学」してみませんか。

    靴底の変形、足底部の圧力、足部の運動の同時計測
    赤外線反射マーカ
    シート状の圧力センサ

    就職状況

    ※ここでは、改組前の学科の就職状況を掲載しております。

    卒業後の進路

    昨年度までの主な就職先は以下のとおりです。

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