活動報告
学内の異分野の研究者が活発な意見交換(今年度4回目のBDA研究会)
真の文理融合を目指し、具体的社会課題を議論することにより、学内外の連携体制構築を図ることを目的として、 BDA研究センター主催で、BDA研究会を開催しました。(今年度の第4回目になります。)
【第26回BDA研究会】
日時:2021年9月14日(火) 16:25~17:55
参加人数:10名
発表①:
発表タイトル:「ヒトと自動運転」
発表者:中嶋 豊 准教授 (新潟大学人文学部)
発表②:
発表タイトル:「パーソナルモビリティとELSI、AI」
発表者:今村 孝 准教授 (新潟大学工学部)
【発表】
(以下は、開催案内に記載した内容です。)
テーマ: ヒトと自動運転
現在,日本において普及しつつある自動運転では,運転操作自体はシステムが実施するものの,ヒト(ドライバ)が運転操作を引き継ぐことが想定されている状態である(レベル2もしくはレベル3).
本発表では,自動運転に乗車中のドライバが適切に運転を引き継ぐための要因について検討した研究について紹介し,ヒトと自動運転の関係,ヒトと自律型技術の関係について広く議論する.
テーマ; パーソナルモビリティとELSI、AI
公共交通を補完することが期待されるパーソナルモビリティを題材に,既存の制度・法律と新技術開発・導入の関係性を,ELSI*の観点から概説する.
また,パーソナルモビリティにおいて,利用者に求められる操作能力や交通安全の保障にむけたAIの導入事例などを紹介し,その可能性を広く議論する.
*ELSIとは、
理的・法的・社会的課題(Ethical, Legal and Social Issues)の頭文字をとったもので、エルシーと読まれています。新規科学技術を研究開発し、社会実装する際に生じうる、技術的課題以外のあらゆる課題を含みます。
【討論】
その後の討論では、技術開発やその社会実装にあたって、法律や制度について文理融合の観点から文系の先生方にどのような意見をいただいたらよいか、など、文系理系が両輪となって並行して研究を進めていくための環境に関する意見交換が行われた。
メンバー
- 人文学部 中嶋 豊 准教授
- 工学部 今村 孝 准教授