活動報告

第3回土木科学シンポジウム「人と技術による多重の備え」開催報告

 本シンポジウム実行委員の研究者は、2016年に河川を自律的に制御する新技術の開発を目的とした、 ARCE(Autonomous River Contorol Engineering)プロジェクトを開始しました。
 人類の理想である様々な自然災害を無害化する「土木科学」の確立を決意し、 2018年11月に第1回の土木科学シンポジウムを開催しました。
 土木科学は、既存の土木工学の経験的手法を科学的手法へ転換することで自然現象の不確実性を縮減し、 社会活動における自然災害の脅威の除去や、生産性の飛躍的な向上を目的とする学問です。

 今回のシンポジウムでは、新潟創業の6社の建設関連会社とともに設立した、 地方における高度な人材育成を目的としたコンソーシアム「水ラボコンソーシアム」の報告も行いました。

 産官学より約90名が参加し、活発な意見交換が行われ、盛況な会になりました。

日時・会場

11月27日(金)15:00-18:05(14:40から受付開始)
ANAクラウンプラザホテル新潟 3階 飛翔

内容

第一部 地方における高度な人材育成
 開会挨拶・発足趣旨説明 小野 貴史 (小野組、水ラボ共同発起人)
 来賓挨拶 国交省北陸地方整備局河川部 河川調査官 木村 勲 様
 来賓挨拶 新潟県土木部技監 坂井 徹 様
 来賓挨拶 新潟大学 BDA研究センター長 山崎 達也 様
 講演「感動する仕事、残る仕事」安田 浩保 (新潟大学、水ラボ共同発起人)

第二部 研究成果発表
 1. 早坂 圭司 (新潟大学理学部)
   マイクロ波レーダーを利用した河川状況の把握~ファーストエコーは我々に何を教えてくれるのか~
 2. 梅木 康太朗(安田研究室 大学院博士前期課程2年生)
   拡縮工法の原理と効果~自然河川の法則を活用できるか~
 3. 劉 東斉(村松研究室 工学部4年生)
   河道能動制御のプロトタイプシステム構築~データ駆動型の治水を目指して~

 閉会挨拶 今西 肇 (和合館工学舎 学舎長)、安田 浩保 (新潟大学)

実行委員会

安田 浩保 (新潟大学災害・復興科学研究所 准教授 河川工学)
早坂 圭司 (新潟大学理学部 准教授 素粒子実験物理学、ビッグデータ)
村松 正吾 (新潟大学工学部 教授 信号処理)

主催

ARCEプロジェクト

本件に関するお問い合わせ先

災害・復興科学研究所 准教授 安田 浩保
E-mail:hiro@gs.niigata-u.ac.jp

第3回土木科学シンポジウム 集合写真
マイクロ波を用いた信濃川の測定例

メンバー

  • 安田 浩保 (災害・復興科学研究所 准教授)
  • 早坂 圭司 (新潟大学理学部 准教授)
  • 村松 正吾 (新潟大学工学部 教授)