ふれあいさいたま総会報告

埼玉支部長 田島富二夫
実行委員長 的場 義夫

 7月17日(土)さいたま新都心駅のラフレさいたまにおいて平成22年の悠久会全国総会『ふれあいさいたま総会』が開催されました。2001年に21世紀最初の全国総会を埼玉支部で開催してから9年目にして再度の開催となりました。この総会も、全国の大勢の同窓の仲間の皆さまのご支援のもと、170名を超えるご参加をいただき盛大に実施することができました。
 翌日の観光では埼玉支部の活動の中心となっておりますウォーキングの全国総会版として大宮の氷川の杜散策コースと、開館して3年目の鉄道博物館コースの二つを企画しましたところ総勢70名近いご参加を頂きました。お陰様をもちまして、皆様のご協力により何とか満足して戴ける総会となったのではないかと、幹事役支部として支部役員一同大変感謝しているところです。

総会受付 さいたま新都心駅で参加者に案内

支部長会・全国理事会・総会も多少の時間延長はあったものの、何とか滞りなく進めることができました。全国理事会・総会では平成21年度の事業報告・決算報告と会計監査報告、22年度の事業計画案と予算案が審議され、23年度全国総会開催地が静岡支部の幹事で開催されること、また、23年度以降の全国総会の開催地が確認され承認されました。役員人事では首都圏担当副理事長に東京支部長の東福寺幾夫氏が就任しました。大学として大切な首都圏の同窓会の発展を担う新しい役割としての副理事長職です。他の役員は全員が再選されました。更に奨学金事業制度の継続と充実について報告が行れて確認されました。また、HPの活用と充実について報告が行われ確認されました。

総会風景

同窓会活動へ若い人の参加を目指して、新入生、卒業生向けのパンフレットが作成され、若い人の同窓会活動の理解を深めて貰うため、悠久会のピーアールに努めて来たことの報告もありました。
 支部長会の後に講演会が開催されました。この講演会ではNHKチーフエンジニア山崎順一氏の月探査周回衛星『かぐや』に搭載されたハイビジョンカメラ開発秘話と題して行われましたが、小惑星イトカワの探査機『はやぶさ』が史上初めてイオンエンジンを駆使し、様々な困難を乗り越えて60億キロメートルの長旅を成功させ、オーストラリアの砂漠の上に6月に見事に帰還し、探査機のカプセル回収に成功するという絶好のタイミングの中で開催され、関心を高めることが出来、大変好評だったのではないかと存じます。
 特にレンズにおいては工学部卒業生が開発に関係し、その後、宇宙開発機器にまでその性能を高めて行った技術がNHKの山崎氏を中心としたグループによって見事開花し、日本の宇宙開発事業の先端的技術の一端を担うことができました。カメラやレンズの性能もさることながら、『宇宙線』という機器に与えられるバリアーを乗り越え、更にはロケットの発射時に受ける想像を絶する衝撃をクリアーして開発されたハイビジョンカメラでした。月における『地球の出』の映像は世界の視聴者に感動と夢を与え、映像技術・宇宙探査・開発技術における日本のレベルを世界に示した結果となりました。その『開発秘話』を、
直接映像を見ながら聞くことが出来ましたことは新しい技術に対するイノベーションの到達水準をしっかり確認できたことでしょう。

月探査周回衛星かぐや 講演する山崎順一氏

月の地球の出

全国理事会・総会に続いて懇親会が開催されました。冒頭、世界的に活躍をする埼玉の有数の名所でもある秩父に本拠地を置く、国指定無形文化財・高野右吉氏率いる『秩父屋台囃子』の太鼓の演奏が勇壮に行われ、力強い太鼓の音とリズムにしばし心を奪われたことでしょう。ひと段落の後に、シャンソン歌手の樫村ひろ子氏のシャンソンの披露といった新しい歌も加わりました。また、埼玉ではおなじみのシンガーソングライター・安原道子さんの歌と演奏が披露され、埼玉の同窓の仲間・渡辺清致氏(化工40年卒)のマンドリンとの共演による歌と演奏が行われました。安原さん作詞・作曲の『悠久の友』を、舞台に上って皆で歌い、更には四季の新潟、新潟大学学生歌等を舞台上で一緒になって歌い、懇親の輪を広げることが出来ました。こうして総会後の懇親会は大変盛り上がり、皆様にも楽しんで頂けたものと存じます。

高野右吉氏の秩父屋台囃子
 舞台に上がって歌う
懇親会風景

懇親会後、クラスの人達の交流、ひいては同窓の懇親の輪を深めて戴こうと、別室にクラス会会場を設けさせて戴きました。皆さん、リラックスし、楽しそうに今と昔を語り、これからの交流を期待しつつ参加していた様子が良く伺われました。

クラス会
 翌日の観光は、大阪支部で開催された折の観光の企画等も参考にしつつ、埼玉の目玉的活動となっている『ふれあいさいたまウォーキング』を全国総会時に行ってみようとなり、一つは『氷川の杜を散策する』ウォーキングコースと、もうひとつは2007年に開館した『鉄道博物館コース』の企画となりました。ウォーキングでは官幣大社・武蔵一宮の氷川神社を始めとして、世界的に有名な盆栽村や新しく出来た世界初の盆栽美術館の見学を行いました。鉄道博物館コースでは、展示されている SL から新幹線までの実物や、鉄道模型ジオラマの運転を見学したり、その昔大学のある新潟駅や長岡駅へ向かう時に乗った特急トキに乗り込んだり、各自好みの駅弁を買って展示された電車の中で昼食をとったり、往時を懐かしく振り返っていました。
ウォーキング出発前の記念写真 鉄道博物館を見学する
氷川参道二の鳥居 鉄道博物館参加者

 酷暑の中での観光、ウォーキングとなったため、万が一のことを想定し、日帰り傷害保険に加入しての実行でしたが、そんな心配はよそにひとりの落伍者もなくウォーキング・鉄道博物館見学を楽しんで戴けたようです。
 このようにして2001年に続く埼玉では二度目の全国総会も無事に終了することが出来ました。同窓生の大勢の参加を頂きましたことに先ずはお礼を申し上げ、更には、本部の役員の皆さまのお力添えを頂き、成功裏に開催出来ましたこと、関係者の全ての皆さまに深く感謝をし、心よりお礼申し上げます。

静岡支部のピーアール

今後、益々、同窓会の発展と大学の発展を願いながら、来年の静岡総会へ引き継ぎ、22年の『ふれあいさいたま総会』開催の報告とさせて頂きます。
 来年静岡でお会いしましょう!