悠久会々員の皆様、新年明けましておめでとうございます。
昨年8月に長岡にて行われました悠久会80周年記念米百俵総会には、大変多くの皆様のご出席を賜りまして、誠にありがとうございました。
総会開催前より多くの方々からご支援・ご協力を頂いておきながら、報告のHP掲載が遅れましたことを深くお詫び致します。
遅くなりましたが、米百俵総会の報告をさせていただきます。
長岡支部長 太田新一(院子56)
平成15年度悠久会全国総会は、80周年記念「米百俵」総会として本年8月3日(日)悠久会のふるさとである長岡にて行われました。会場は、信濃川西岸にある結婚式場「長岡ベルナール」です。結婚式場という晴れがましい祝賀の会場は、まさに記念すべき80周年記念総会にはふさわしいものと言えましょう。また、80周年記念という大きな節目の総会であるということで日程を長岡名物大花火大会に合わせ、悠久会80周年記念募金の一部を頂いて記念の祝賀花火を打ち上げることとしました。この日は長岡を最も象徴する日であるものの、例年に無い不順な天候が続いておりましたため、成功か不成功かの鍵を握る当日の天気が大変不安でした。もちろん悪天候のときの用意も整ってはおりましたが、花火を存分に楽しんで頂きたいと願っていた我々長岡支部一同としては胃の痛い思いを致しました。しかし幸運なことに、昨夏においてはわずか数日しか訪れなかった晴天に恵まれ、予定通り総会を進めることができました。これは会員各位の日頃のご精進の賜物と思われますが、長岡支部への神仏のご加護が大きかったものと感謝致しております。
当日は約520名の申し込みを頂いていたものの本当に来て頂けるかどうか不安な部分もありましたが、最終的には結局519名のご出席をいただき、例年に無い大きな総会となりました。長岡支部としてはただただ感謝申し上げる次第です。
ただ、当日は先に述べたように長岡名物の大花火大会でしたので、市内は一年で最も混雑する日となっておりました。私どもとしてはこの混雑でご帰宅の新幹線等に間に合わないといったトラブルの無いよう早め早めに事を進めましたために、不本意ながら日帰りの方々には悠久会の記念花火を会場の外からご観覧いただくことになってしまいました。まばゆいばかりの光と体を震わせる音の迫力は充分味わっていただけたこととは思いますが、ゆっくりと落ち着いてというわけに行かなかったことが心残りであり深くお詫び致します。
揃いのユニフォームで長岡駅にてお出迎え 会員以外からも道を尋ねられた・・・
受付風景・・・例年の総会の約3倍でしょうか・・スタッフ数は5倍くらいだと思います・・・
1. 講演会
 理事会・総会に先立って行われた講演会では、地元の高名な郷土史研究者である稲川明雄様を講師にお迎えし、「小林虎三郎の米百俵に学ぶ」と題したご講演をいただきました。小林虎三郎にまつわる色々な人々や逸話を交えたご講演は大変面白いもので、地元長岡の会員にとっても初めて聞く事も多く大評判を得ました。
講師稲川様は当日長岡駅東側にて研究会にご出席されておりましたが、本講演のためわざわざ信濃川西岸まで3Km余の道のりをご自身の自転車を駆ってお越し下さり、講演後には再び自転車にて長岡駅東側まで戻られるという離れ技を演じて頂きました。稲川様には大変なご苦労を頂き感謝しておりますが、興味深いご講演だっただけに私どもとしても懇親会にご出席頂き色々質問できなかったのが残念でした。
講演風景
2. 理事会・総会
議長 内田理事長 学内庶務幹事 金子先生
池田80周年記念事業実行委員長 総会遠景
理事会・総会では例年通り平成14年度会務報告・決算報告と平成15年度事業報告・予算が提案通り承認されたことに始まり、平成16年度全国総会が7月10,11日に品川プリンスホテルにて行われる旨、原東京支部長からのご挨拶がありました。また続いて行われた同窓会会則(第一章総則第四条5項)改定と役員改選の件についても本部提案の通り可決されました。今回はそれらに加えて情報工学科石井先生より「同窓会活動の電子化」についての説明があり、来年4月からの運用ができるよう各支部からの協力が要請されました。
最後に仙石学部長より、最近の母校の状況についてお話をいただきましたが、法人化を目前に控えて激動の時を迎えようとしている母校が多くのことに取り組んでいる様子が良くわかりました。同窓会についてもその位置づけが今後より大きく重いものになっていくということで、母校のみならず悠久会も時代の流れに沿って変わっていかざるを得ないとの印象を残して理事会・総会は閉会致しました。
3. 懇親会
 理事会・総会が予想以上に長引いて予定を40分ほどオーバーしてしまったためスタッフは大いにあわてましたが、何とか懇親会を予定通りに始めることができました。これは当日晴天に恵まれたことと並んで奇跡的なことといわざるを得ないと今でも思っています。
ご挨拶 内田理事長 乾杯 永井相談役
懇親会は長岡ベルナール屋上で内田理事長のご挨拶,永井相談役の乾杯を皮切りに始まりました。この懇親会はクラス会を中心としたもので、多くの皆様が同級生の方々と旧交を温めていた様子は見ているわれわれスタッフも心温まるものがありました。500人以上の方々ですから広い屋上もいっぱいになりましたが、広いだけに席によっては抜群に良い眺望のところがあります。今回はあくまでクラス会を主としていましたから、少し気が引けましたが理事長や相談役もあくまで卒業年次で配席させていただき、大先輩から順に良い席を使っていただきました
クラス会単位での配置です。 大先輩ほど良い席です。
花火の始まる頃には大いに盛り上がり、長岡ではもはや普通の演目となっているスターマインや連発花火,変わったところではピカチュウの花火などを楽しんでいただきました。
このあたりでもう出来上がっています ピカチュウです。 ご存知スターマインです。
盛り上がりが最高潮となったところで、8:25いよいよ悠久会80周年記念の花火の打ち上げとなりました。「学徒の情熱・アニバーサリー80」と名づけられたこの花火は、「白銀の世界新潟で学んだ悠久会会員たちが世に出て活躍し社会に貢献してきた」というイメージを表現したもので、これまでの長い長岡花火の歴史の中で初めてのものです。この花火は、長岡支部幹事の中で多くの議論を重ねてまとまった要望に対し、花火師さんが充分考えて構成してくれました。これには毎年花火を見慣れている長岡っ子も驚きで、後日口々に「あの花火はすばらしかった」とか「来年はスポンサーが付くんじゃないか」と大変な評判でした。ちなみに花火打ち上げの際のアナウンスは、「雪国長岡で生まれた技術は、今や全国各地で、そして世界で花開き、社会の発展に大きく貢献しています。大正12年創立以来、今年で80周年。卒業生2万人の想いを乗せて真夏の夜空を彩ります。今年初めて皆様にご覧頂くツインベスビアス超大型スターマイン2台同時打ち上げ。ツインベスビアス超大型スターマイン『学徒の情熱・アニバーサリー80(エイティ)』。ツインベスビアス超大型スターマイン、打ち上げ開始でございます。」というものでした。少々くどい気も致しますが、ちゃんと趣旨を表現してくれたと思います。
最後は電気42クラスの方々からの仙石学部長へのエールもあり、盛会のうちに閉会となりました。
80周年記念花火(写真にすると、もう一つ迫力が出ません。)
4. 宿泊
 渋滞の始まる少し前にバスで会場を出発し、宿泊地の湯沢には12:00過ぎに到着しました。移動の際のトイレタイムも大きな問題は無く、到着後は皆様お疲れの身体を名湯で癒していただき、ゆっくりと休んでいただきました。

5.観光
 翌8月4日には、湯沢を発って禅寺として名高い雲洞庵を見学した後、泉ビール苑で昼食に舌鼓を打っていただき、懐かしい長岡悠久山公園を散策していただきました。悠久山公園では長岡城資料館を訪れ、米百俵のみならず長岡の歴史資料を見学いたしましたが、本来休館であるところ悠久会のために特別に開けていただいた上学芸員の説明までつけていただき感激でした。
最後は母校跡地を訪れ蒼天桜並木並びに建立したオブジェを見学していただきましたが、昔の面影が殆ど無くなった跡地に失望される方やわずかに残った思い出のひとつである大きなポプラの木を感慨深げに見上げておられる先輩方などさまざまで、皆様時の流れを感じていらっしゃる様子でした。

【最後に】
この総会全体を通じて主催者側としては至らない面が多々あったと思っておりますが、総会当日ならびに後日出席者の方々からは「良い総会だった」というお言葉を頂戴し、大変感激でした。
 なお、この総会にご協力下さった方々,各支部様に対し、あらためて深く感謝申し上げます。また、この総会の際には下記の方々より多くのご祝儀並びにご寄付をいただきました。ここに記すとともに、長岡支部を代表して心より御礼申し上げます。誠にありがとうございました。
ご祝儀 県央支部様(2万円),千葉支部様(2万円),大阪支部様(1万円),
京滋支部様(1万円),埼玉支部様(1万円),静岡支部様(1万円),
東海支部様(1万円),東京支部様(1万円),栃木支部様(1万円),
村畑紘臣様(1万円)
ご寄付 日本精機株式会社(永井淳夫)様(100万円)

【今後の更新】
本稿にはいくつかの写真を掲載しましたが、まだ多くの写真があります。中にはまだスキャナで読み取っていないものもありますので、今後随時加えていく予定です。