建設学科の理念・目標とその施策

2000年5月10日


1.建設学科の教育・研究の理念

 本学科は、建設学に関する学力のみならず、幅広い教養および国際性をそなえ、かつ、社会人・技術 者として高い倫理観を有する人間性豊かな人材を育成します。また、広い視野で将来を見すえ、自然と 環境に調和した人類の幸福のための研究に挑戦します。


2.建設学科の教育・研究の目標

・ 教育目標
 教員との密接なかかわりの中で、双方向教育に根ざしたきめ細かい教育をおこないます。また、以にもまして体験学習等の内容を充実させることで、学生の自主勉学意欲をかきたて、基礎的学力の充実と問題解決能力の向上をはかります。また、工学教育のみならず、国際性を養うための教育や人間性・倫理性を身につけるための教育を含む教養教育を重視した教育をおこないます。

・ 研究目標
 自然や環境に配慮した循環型社会、高福祉社会、高度情報化社会を支えるための研究、安全で快適な都市や建築物の整備と構築のための研究を支援します。また、これらに関連した地域社会の要請に答えるべく、地域に根ざした研究を推進します。


3.建設学科の施策

・ 教育目標達成のための施策
(1)少人数クラス教育による双方向教育に根ざしたきめ細かな教育をおこなうために、社会基盤工学コースと建築学コースの2コース制を当面維持します。
(2)シラバスを充実させます。一方で、双方向教育の実をあげるため、学生の理解度等を勘案しながら、柔軟な対応をとりつつ授業を進めます。
(3)履修科目数の上限を設定し、密度の濃い教育をおこないます。また、単位の認定を厳格におこない、社会的な評価に耐える学生を卒業させます。
(4)講義科目であっても演習や課題を課し、理解度を増すとともに応用力を養なわせます。そのためにTA制度の活用をはかります。
(5)実験・実習科目の内容を充実させ、基礎的な事項を深く理解させます。さらに、これらの体験学習型の授業においては、積極的に地域社会と連携します。
(6)現行の「現場実習」では、実社会や職場での先輩技術者の活躍状況を知り、専門の持つ社会的意味等を学ぶことにより、専門に対する勉学の動機づけをおこなっています。同実習をさらに充実させ、進路選択や社会人・専門技術者としての自覚を持たせます。
(7)現行の「建設基礎演習」において、学科全教官が1年生を4名程度づつに分担して、大学生としての自覚や勉学の進め方、あるいは建設学の社会的意味と目的や将来の職業選択などについて、個別指導をおこなっています。今後、学生個々のカリキュラム作成などについても助言・指導を行う体制を整えるなど、本演習の一層の充実をはかります。
(8)国際性や人間性・倫理性を身につけるために、低学年のみならず、高学年においても教養科目を受講できるようにするとともに、歴史に関連した専門科目の充実をはかります。

・ 研究目標達成のための施策
(1)人類の幸福につながる、自然や環境に配慮した循環型社会、高福祉社会、高度情報化社会を支ええるためのインフラストラクチャー及びそのシステムに関する研究を積極的に推進します。
(2)特に、循環型社会を構築するために、「環境」や「リサイクル」をキーワードとした建設学分野での基礎的な研究に加え、先端的な学際的研究を支援します。
(3)安全で快適な都市や建築物の整備と構築のための研究を推進します。
(4)新潟県の日本海側における立地性を念頭においた東アジア・環日本海地域に関する研究を支援します。
(5)地域社会の要請に答えるべく、地域に根ざした研究を重視します。地域に特有な問題に積極的にかかわるとともに、地域と連携して研究を押し進め、問題解決をはかります。

新潟大学工学部建設学科ホーム