「つながる研究」工学部版
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共通・他の領域 工学部附属工学力教育センターでは、学生が分野・学年混合の複数人でプロジェクトを組み、共通の技術的課題解決に向けて活動する「ものづくりプロジェクト」を実施しています。 「ものづくりプロジェクト」は、通年で開講される科目ですが、1・2・3年時にそれぞれ受講することができ、学生によっては3年間という長期に渡って技術開発に取り組みます。課題解決に向けての技術開発やものづくりを行うだけでなく、プロジェクトを運営する過程で生じる諸課題に対処する中で、リーダーシップや協調性、自主性などを養います。 NHK学生ロボコン大会や全日本学生フォーミュラ大会など、全国規模の工学系大会に出場・上位入賞を目指すプロジェクトや、ハイブリットロケット、オリジナル補聴器、理科実験教材など、自ら課題を設定し、その課題を解決する製品を製作するプロジェクトもあります。 各プロジェクトは、主に大学内の設備を使用してものづくりを行いますが、内容が高度化するにつれ、企業から物品・資金・技術提供を受けています。協力企業に就職した事例や、新入社員教育に活用されたこともあり、よい交流が生まれています。 各プロジェクトが、大会等で様々な賞を受賞するだけでなく、教育プログラムとして新潟大学学長教育賞(2021)を受賞するなど、先進的な取り組みです。●キーワード● ものづくり、技術開発、工学教育、グループワーク、アクティブラーニング羽田 卓史, 鈴木 孝昌, 上田 和孝, 坪井 望 「ものづくりを核とした国際ワークショッププログラムの開発」, 工学教育研究講演会講演論文集, pp. 432 - 433. 2019鈴木 孝昌, 羽田 卓史, 岡 徹雄, 阿部 和久 他「新潟大学工学部工学力教育センターにおける”ものづくり教育”」, 電気学会研究会 教育フロンティア研究会, pp. 57-60. 2018※お問い合わせは新潟大学社会連携推進機構ワンストップカウンターまでonestop@adm.niigata-u.ac.jp・学生プロジェクトを様々な面で支援したい企業・自治体だけでなく、学生のアイディアと共に技術的課題を解決したい幅広い分野の方専門分野工学教育、課題解決型学習各大会での活躍の様子ハイブリットロケット打ち上げ 製作の様子8-13http://ecet.eng.niigata-u.ac.jp/monodukuri/top.html自然科学系 教授山内 健 YAMAUCHI Takeshi工学部 技術専門職員羽田 卓史 HANEDA Takuji関連する知的財産論文 等研究の目的、概要、期待される効果アピールポイントつながりたい分野(産業界、自治体等)PBL型工学教育(ものづくりプロジェクト)開発志向のPBL型工学教育プログラム~ 創造性を目指すものづくり教育 ~

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