研究の目的、概要、期待される効果
我々は特に、金属薄膜表面近傍に励起する“表面プラズモン”を用いて、有機薄膜・デバイスの高感度評価技術の開発を行っています。また、表面プラズモンの励起により大きく強められた電界を利用した、次世代高効率有機デバイスの基礎・応用研究を推進しています。これらの具体的な応用例としては、ウェアラブル電子デバイス、バイオセンサ、環境センサ、ガスセンサ、農業用センサなど多岐に渡ります。
また、我々はマイクロ流路を用いた透過型表面プラズモン共鳴(TSPR)法を基にしたスマートフォンで検出可能なプラズモニックバイオセンシングシステムの開発を行っています。スマートフォンの白色LEDを光源として、CCDカメラを検出器として用いたTSPRセンシングシステムの構築により、尿などによる健康診断を将来的に家庭でも行えるよう目指しています。
図に示すように、スマートフォンにセンシング部を取り付け・取り外しが可能なフレキシブルプラズモニックシート/スマートフォン一体型システムの構築を行っています。スマートフォンに簡便に着脱が可能となるPDMSを、グレーティング基板として用いたプラズモニックセンサーシートを利用しています。


アピールポイント
簡便な健康チェック、環境エネルギーの活用などが可能です。具体的には、・尿センサ ・生活習慣病検査・ウェラブルセンサ ・農業用センサ ・光センサ 等への応用です。
つながりたい分野(産業界、自治体等)
バイオセンサ、生体センサ、環境センサ、フレキシブルセンサなどの各種高感度センサ、有機エレクトロニクス分野の活用を検討されている企業を期待します。