研究の目的、概要、期待される効果
現場で、分析室レベルの評価が可能な非接触・非破壊の化学センサ技術の開発を進めています。少子高齢化を背景とし、現場での熟練的な判断をAIに任せる時代が来つつあります。そのために、肉眼ではわからない内部の物理・化学的な状況の透視ができ、現場状況の再現に資する非破壊でイメジングも可能な安価なセンサを開発しました。
その一例をあげると、土壌種類の違いや異物、欠陥の検出などができます。被検出対象のスケールは、1滴レベルのミクロサイズから、パイプラインや建築物などのマクロサイズへ対応できます。また、本センサは、高度な技術をほとんど使わずに市販部品て構築できます。従って、安価で入手性の良い製品とすることができます。
想定されるマーケットの例を以下に記します。
・農業・食品加工業(脂の乗り、含水量など)
・土壌、雪の状態(防災、農業の土質の管理)
・コンクリート(乾燥、固まり具合、亀裂)
・飲食品(炭酸濃度、イオン強度)
・樹木、植物(健康状況の判断)
・水質、油の管理(上下水道、機械)


アピールポイント
液体あるいは液体を含有した対象について、汎用性が高い技術であり、システムとして安価な構成ですみます。また、生産設備に大きな投資をせずに研究開発を進められます。
つながりたい分野(産業界、自治体等)
高度な品質管理で付加価値を高めたい、将来のマーケット開拓に向けて調査研究をしたい、または純粋に学生さんの教育研究に協力したい企業・自治体との協働ができれば幸いです。