2013年度
第3回生体材料・医用デバイス研究開発コアセンター研究会
   (ハイパーいこう会 共催)

日時:平成26年03月14日(金)
場所:新潟大学 VBL棟 大会議室

 この度,新潟大学「生体材料・医用デバイス研究開発センター」研究会を,同じく本学の異分野研究交流グループ「ハイパーいこう会」第6回定例会と共同で開催しました.大学関係者のみならず,企業,公的支援機関等の方々も含め,ご関心をお持ちの方々に参加して頂きました.
新潟大学工学部機械システム工学科  新田勇
新潟大学産学地域連携推進機構  小浦方 格

―――――――――― プログラム ―――――――――――――――
開催日時 平成26年3月14日(金)  16:30〜19:00
開催場所 新潟大学ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー棟

16:30  開会挨拶【生体材料・医用デバイス研究開発コアセンターの紹介】
  工学部教授 新田勇

 機械システム工学科では,機械工学の知識を医学の分野に応用することを目的にコアセンターを立ち上げた.今回は,材料力学と流体工学および機械設計の応用として,「人工股関節の初期固定性に及ぼすセメントマントル厚さの影響」と、「単独細胞の圧縮試験における破壊形態と伸長特性」および「刺青除去用のレーザ治療方法の開発」について簡単に紹介する.


16:55 キーノートスピーチ【医療機器開発の意義と現状の問題点】
  新潟大学医歯学総合病院 教授 手術部副部長 堀田哲夫氏

 医療器機とは医療の現場で使用されるすべての器械と材料を指す.医療機器なくして現代医療は成立しない.いまだ克服されない疾病や外傷を早期に診断し治療するためには新たな医療機器の開発が不可欠である.ローテクの改良も重要ではあるが,本来は集学的なニーズの具体化とテクノロジーを駆使したハイテク機器の開発というイノベーションが望まれる.
 日本の医療機器開発の現状は理想とは程遠く,医療機器開発に対する目的意識とモチベーションが欠如している.医師は疾病克服のためのイノベーションの意識が希薄であり,工学系,製造業者は情報収集の努力に欠け,自らが持つ技術を医療に利用できないかという他力本願から離脱できない.
 医療機器開発の歴史を紹介し,高い理想と情熱の必要性を説明したい.また,若干のニーズも紹介したい.

18:00 研究室見学
@新田・月山研究室:トライボロジー

 接触界面と摩擦を科学し,モノとモノの固定や接触問題に応用します.

A田邊・プラムディタ研究室:衝撃・バイオメカニクス

 人体に生じるチカラを科学し,関節疾患の診断やインプラント開発に応用します.

19:15 懇親会

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