2009年度
第1回生体材料・医用デバイス研究開発コアセンター研究会

日時:平成22年1月21日(木)
場所:新潟大学 工学部103講義室

講演会

12:55-14:25
 講演「マイクロショットピーニング法によるトライボ表面改質」
    ―低流量ショットピーニング技術を用いた機能性表面の創成とその応用―     宇佐美 初彦 教授 名城大学理工学部材料機能工学科

講演概要:
 例えば,骨と骨折プレートの間では,これまで摩擦係数が問題になることはありませんでした.しかし,摩擦係数を上げることができれば,弱い締結力でも骨折プレートが強固に固定でき,より人体に優しい治療が可能になる ものと思われます.宇佐美先生は,トライボロジーの世界で,微粒子を投射することで摩擦係数が制御できることを実証してきております.当該コアセンターでも,レーザを使った表面テキスチャー制御により,摩擦係数が制御できる実験結果を 得ています.宇佐美先生の講演を通して,摩擦係数の制御について議論を深めたいと思います.
 宇佐美先生講演内容は以下のとおりです.
 これまで、鋳物の砂落としや機械構造物の疲労強度改善に使用されてきたショットピーニング技術を改良し、摩擦低減のための表面テクスチャ加工技術、耐摩耗性改善のための傾斜組成材料の開発、流体潤滑条件での摩擦 低減を可能とする機能性(撥油性)表面の創成に応用した事例、および今後の展望を紹介する.

宇佐美初彦先生 宇佐美初彦先生
マイクロショットピーニング法を解説し医工連携への応用を語る宇佐美先生