[ドイツでの体験]
ドイツ文化・ライフスタイルの体験、そして技術大国ドイツでの研究施設見学。特に、海外の研究施設・工場などを見学できる機会などは滅多にあるものではなく、夏の学校は僕にとってすばらしい経験となりました。
マクデブルク大学を見て感じたことは、一般にも大きく開かれているということでした。日本の大学のように塀に囲まれた感じはなく、開放的でした。また、学内にはディスコもあって金曜夜には騒いでいる学生の声も聞こえ、日本の大学との違いを感じました。
夏の学校では計10回、ドイツ語の授業を受けましたが、言語のみならずドイツの文化なども勉強でき、こういった機会の少ない理系の僕たちには良い機会となりました。
※僕の故郷・福島県郡山市には日本最大の風力発電所・布引風力発電所があるのですが、なんとここの風車もエネコン社製でした。この事実を日本帰国後に知ったのが残念です…
土曜日にはポツダムに連れて行ってもらいました。ポツダムと聞くと日本人は“ポツダム宣言”を真っ先に思い浮かべますが、実は世界遺産に指定された建築物・公園を多く持つ都市です。サンスーシ宮殿やツェツィーリエンホーフ宮殿(ポツダム会談を開催したところ)など、ポツダムは本当に美しく、当時の雰囲気を感じることが出来ました。
帰宅後にはバーベキュー。日本とドイツの文化の違い、将来についてなどを家族と語り合いました。英語だけでコミュニケーションをとることに不安もあったのですが、高校レベルの語学力があれば何とかなることもわかり、楽しく話すことができました。
日曜には村の散策。僕がお世話になったホストファミリーは500人ほどの小さな村に住んでおり、家の目の前はトウモロコシ畑。広い牧場には牛や馬もいます。日本で言えば北海道のような風景です。とても平和な光景で、家族とともにサイクリングなどを楽しみました。
このホームステイで一番印象的だったのが、「たまねぎ」。実はバーベキュー後、蚊に刺されてくるぶしあたりが大きく腫れ、クリームをお願いしたのですが、お母さんがもってきたのは半分に切った小さなたまねぎ。「これで刺されたところをこすりなさい」と。試してみると、いつの間にかかゆみは消え跡も残りませんでした。古くからのドイツの家庭療法のようです。こんなふうに、異文化の生活様式を体験でき、そしてすばらしい家族と出会うことのできるホームステイは本当に良い経験でした。
環境先進国と言われるドイツ。さすが、と思わせられる反面、なぜ?と思わされることもありました。
さすがと思わされた点
不思議に思った点
僕は現在、鉄道工学を勉強しています。ドイツの高速鉄道ICEに乗車したり、日本の鉄道とドイツの鉄道のシステムの違いを知ることができたのも僕にとっては良い経験でした。
印象に残った訪問などを中心に記したいと思います。
週末のホームステイプログラムは本当にすばらしいものでした。
今回の夏の学校に参加することで、自分自身の視野を広げることができたと思います。見学先によっては分野が違うためうまく理解できないことも多かったのですが、他学科の学生と教えあうことで理解を深められました。このように、他学科の学生と触れ合ったことも良い刺激になりました。参加者の中の「高校時代からこの夏の学校に憧れていた」という学生も大いに満足していたようです。夏の学校が終了したときには「いろいろな経験ができてよかった!」とだけ思っていましたが、大事なのはその経験したものをこれからの勉強にどうやって生かしていくかです。この夏の学校で得た経験を生かしてこれからの勉強に励んでいきたいと思います。