林研究室
研究紹介

光学式モーションキャプチャ・システムに用いる反射マーカの劣化が測定精度に与える影響

キーワード:

赤外線反射マーカ,光学式モーションキャプチャ・システム,マーカの劣化,測定精度,

モーションキャプチャ・システムは,人体や動物,物体の動きを被接触に測定する装置である.一般に測定したい部位に標識(マーカ)を取りつけて,その3次元空間での位置を連続的に測定するため,「対象の動きだけを抽出する技術」といえる.この特徴から,このシステムは幅広い分野に応用されている.測定方式には光学式,磁気式,機械式などがある.その中で,球状のマーカと光学式カメラとを用いた方式がもっとも広く利用されている.ここで球状のマーカとは,球表面に赤外線を反射する物質が一様に塗布されたものである.

このマーカは,繰り返し使用すると剥離や汚損などで表面の一部が欠損してしまう.その結果,赤外線の反射にムラが生じ,測定精度を低下させる可能性がある.そのため,マーカの交換基準も定量的には明らかにされておらず,現場では劣化したマーカを使い続けている可能性がある.そこで,本研究ではマーカの劣化を定量的に評価するための基礎研究として,マーカの劣化と測定精度との関係を定量的に調査することを目的とする.

(文責:大渕将史)


実験風景
実験風景


研究発表(口頭発表、論文)

1) 大渕将史,林豊彦,田中洋,二宮裕樹,乾浩明,駒井正彦,信原克哉:光学式モーションキャプチャ・システムに用いる反射マーカの劣化が測定精度に与える影響,MEとバイオサイバネティックス研究会,2016/05/21,富山大学,富山県.抄録:信学技報,vol.116,No.58,MBE2016-6,pp.29-34,2016-5.

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