工学部の卒業生は多くが大学院に進学します。それは、企業の技術系の分野では、幅広い知識、実践能力、研究開発能力をもった人材を求めているからです。実際、多くの会社で高度な教育を受けた大学院修了生の採用が中心になってきています。
工学部では各学科ごとに就職担当教員がおり、大学院と連携しつつ学生の就職活動の援助を行っています。理工系各業界は景気が好調なことや、これまで日本を牽引してきた団塊の世代が引退する問題等があり、本当に多くの企業の方が求人にいらっしゃいます。特に3月と4月は毎日各社の求人担当者との面談に忙殺されます。新潟大学工学部の卒業生は評判が良く、どの会社でもなくてはならない人材に育っているようです。どの学科でも、求人に来られる会社の数は定員の３倍以上、また、求人数では毎年５−６倍を超えます。卒業生とともに訪問する求人担当者もおり、卒業生の成長した様子に安堵の気持ちを覚えることもあります。
新潟大学工学部は地方にある大学ですが、かえってそのことが他所からの外乱を防いで教育研究に没頭できる環境を整えているように思っています。大学院への進学も含め多くの希望ある選択肢が待ちかまえています。